鶴田町地域包括支援センターへ
2025.9.29 -[お知らせ]
地域ケア会議(研修会)で「看取り」について、講演しました。「あなたの大切な方の穏やかな旅立ちのために」をテーマに2時間お話させていただきました。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)は、外国からの輸入された学問の1つのため、徐々に違和感が生じてきていましたが、少しずつ日本版として改良がされているところです。最期まで、自分らしくいききるとは?最期の自分自身の終え方とは?いきなりこんな質問の投げかけがACPを遠ざけてしまうかもしれません。思いやりのある地域を醸成するには、やさしさを学ぶことも大切です。これが、コンパッションコミュニティーとなり、地域包括ケアシステムの原動力となるのではないでしょうか?
この地域では、「看取り」については、初めての研修会とのことでした。

「死」とは、不可避であり、不可逆であり、不可知です。自分の「死」を知ることができないからこそ正解を導くことができません。だからこそ、大切な方と前もって、話し合うことが、求められます。可能な限り、エンディングノートに記すことが大切な1つの手段です。

話す講演よりも、動画を中心に見てもらい、臨場感のある看取りの場面、最期の晩餐である「お食い締め」など、看取りケアの方法、グリーフケアとしての大切なお別れ会や施設葬ケアなどを紹介いたしました。当法人の10年の看取りマインドをお届けできたと思います。初めて聞いた専門職の皆さんは、悲しみと驚きがあるかもしれませんが、すっきりとした気持ちになるのも「看取りの話」だと思います。
次のご感想を頂きました。ありがとうございました。
今回研修に参加させていただき、改めて介護職はその方の人生の最後まで寄り添い、ご家族の方や医療などと連携し、家族のような存在でもあり、そのような介護職をしていることに誇りを持ち、ありがたく感じます。手を握ってあげたり、寄り添い、笑顔を交わしていきたいです。
家族、本人との関わりのなかで、人としてどう関わるのか職業(立場)を超えて共感できるか考えさせられました。勉強していきたいと思います。
動画を見て、施設での介護、看取りを行い、ここまで穏やかに最期を迎えて、家族から感謝の言葉を頂けることに感動しました。どんな選択でも迷い、後悔はその都度でてきますが、「三思園にお世話になった選択は間違ってなかった」という言葉を頂けることは、とても、すごい事だと思います。死生観を家族や仕事で担当している方々と話していく必要性を再認識しました。
そのほか、身に余るお褒めの言葉を頂戴いたしました。とても、励みになりました。これからも、その人にとって、住み慣れた場所で、最期まで、お一人ずつの大切な物語を紡いでいきたいと思います。
記事執筆者:高橋 進一(看護師長)


